2016年06月24日

蓮實重彦先生を偲ぶ

亡くなってもいないのに偲ぶのもなんだけど。

偲ぶがあまり、三島由紀夫賞授章式にお邪魔した。
先生が先生らしすぎ、爆笑につぐ爆笑のあいだに、涙しそうになった。

蓮實先生というひとをはじめて見たのは、いまを去ること30年前、「蓮實映画ゼミ」というやつだった。
映画を見るだけで単位をくれる楽勝ゼミというふれこみで、学生たちの人気が高かった。
が。
先生の追及がハンパない。

「スピルバーグ監督作品から、《逆ズーム》を使ったカットを3つあげ、なぜその技法を使わなければならなかったか、理由を述べよ」
「ヒチコック作品から、セットに天井をわざわざつくり、あおりカットを撮った具体例をあげ、その理由を述べよ」

「映画見てれば単位くれる」と思いこんで気楽に来ている学生たちをネチネチいじめるわけである。

そのネチネチが面白すぎて、結果的にこの業界に来てしまった。そういう意味でもたいへん感謝しているのだけど、先生は、そういうのとはまったく関係なく、あいもかわらずネチネチしている。

このネチネチにこそ、賞をあたえる価値がある! と、30年ぶりに思った今日だった。

posted by cron at 23:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
白倉様
こちらのブログにコメントをしても拝見されるかどうか分かりませんが
最近ライダーや戦隊の色々な出演者さんが集まり応援メッセージを作られてますね。かなうなら
ダイレンジャーのメンバーでこんな動画は無理なんでしょうか。
白倉さんが一声かけたら全員集まると本気でおもっています。
特にシャダムの西さんはいま声優さんとしてもとても人気の高いかたです。
ダイレンジャーのメンバーで応援メッセージをどうか企画してほしいです。
Posted by AP at 2020年04月21日 18:42
『ダイレン』を愛してくださってありがとうございます。

スタッフである私が、オフィシャルに、キャストであるかれらに声をかけられるのは、適切な報酬のともなう作品をつくるときだけです。かれらがプロであることをいちばん尊重し、守らなければならないのが私たちだからです。

そうしたプロジェクトに意義があるかないかじゃなくて、スタッフが旗を振ることはできない(してはいけない)、ということです。
Posted by at 2020年04月21日 22:26
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